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エクアドル=国際法の無視発言=支払拒否は中銀自動決済へ
ニッケイ新聞 2008年11月27日付け
エクアドルのボルハ作戦担当相は二十五日、ブラジルのBNDES(社会開発銀行)融資金二億四千三百万ドルを商業仲裁裁判所の判決次第では決済に応じる意向を表明と二十六日付けフォーリャ紙が報じた。
融資はブラジルのゼネコン・オデブレヒトが建設したサンフランシスコ発電所へ貸し付けたもの。同発電所は完成後、間もなく故障。四カ月稼動を停止している。
エクアドルのコレア大統領は二十日、パリーの仲裁法廷で突然、融資の決済拒否を表明し、ブラジル政府を刺激した。同融資は、中南米の中央銀行が締結したCCR(相互クレジット協定)によって保証されている。
エクアドル政府が決済しなければ、同国の中銀が政府に代わりブラジル中銀と決済する。従ってボルハ発言は、CCR無視だと大統領府はいう。