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SC州=水害被害の報告は刻々と=頻発洪水に警戒態勢の不備=新たな土砂崩れの危険続く

ニッケイ新聞 2008年11月29日付け

 【既報関連】史上最大の水害発生のサンタカタリーナ州(SC)では、不安定な天候が続き、新たな土石流や土砂崩れも発生と二十七日、二十八日の伯字紙が報じた。
 土石流の一つは、死者二九人が出たイリョッタ市で二十七日、新しい避難者達が新たな土砂崩れを恐れて夜の内に移動したという避難所を副市長らが視察した直後を襲った。新聞には土石流前後の写真が二枚掲載され、破壊力を見せつけた。
 水害の被災地では雨が止めば危機終焉ではなく、緩んだ土壌が崩れることによる二次災害などの危険も増すが、今のSCはまさにその状態だ。
 一方、海上の低気圧からの湿った空気が西部の山にぶつかって雨を降らせ、洪水も頻発の同州では、今回の水害で、緩み易い土壌の調査や、リアルタイムの増水管理と警報発令など、警戒態勢の不備も表面化。市街化や、森林伐採、温暖化による豪雨と乾燥の差の拡大も被害を大きくした。
 一方、商店略奪が頻発したイタジャイ市などでは、治安維持のため二十七日から夜間外出禁止。
 医療活動強化のためには、イタジャイ空港傍に空軍野戦病院を設営し、四百人に対応。十二月一日から対応開始という。
 水や食料などの必需品調達や復旧作業のためには、二十七日に連邦貯蓄銀行が一五億レアルの融資を発表。全国からの義捐金も二十七日までに二百万レアルを超えた。
 同州の経済的損失は、イタジャイ港の機能停止で三三五〇万ドルの被害と予想されている他、観光は現時点で一億二千万レアルの損失。農業は現時点で四億レアル余りといわれるが、被害予想額が膨らむ可能性も強い。
 身元確認作業のための遺体収容所が不足するほど多くの死者が出て、二十八日に一〇〇人に達した同州では、二十七日から三日間の服喪中だ。

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