ニッケイ新聞 2008年11月29日付け
サンタカタリーナ州の被害に目が行きがちだが、リオ州の水害でも六市が非常事態宣言中で、二十八日現在の避難生活者は二〇二三人。一時間に六〇ミリ降った所もあったというが、南リオ・グランデ州などでも避難生活者が出ているなど、今年の雨がヴィオレント(暴力的、乱暴な)なのも温暖化のせい?
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水害関連の記事を見ていて、アフリカ産カタツムリへの警告を発見。このカタツムリは、様々な病気の媒介となるため、扱う時には手袋をはめ、見つけたら焼き殺せとのこと。四月には、サンパウロ州リベロン・プレット市では市内の八五%の地域で見つかるほど繁殖との記事があったが、二十八日朝のニュースで、同市ではミネラルウオーターが豊富で、詰めるための容器さえあれば、水害被災地に送られると報じていたが、被災地と同市が思わぬ形でつながった。
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連邦警察のサチアグラハ作戦で逮捕後に釈放された前サンパウロ市長ピッタ氏が懸賞金付のお尋ね者に。前夫人への生活費未払いで十九日に逮捕状が出ていたが捕まらないため、「情報提供者に一千レアル」の懸賞金が付いたもの。未払い額は十万レアル。公金横領や収賄行為が出来なくなって支払えなくなったではすまない同氏には、横領した公金の返還命令も出ている。
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一九九八年ノーベル文学賞受賞者でポルトガル人のジョゼ・サラマゴ氏来伯中。サンパウロ市では二十七日、最新刊「象の旅」出版に合わせたサイン会が行なわれた他、ピニェイロスのトミエ・オオタケ文化センターで、二月十五日まで写真や手書きの原稿なども含めた「ジョゼ・サラマゴ展」開催。会場はAv.FariaLima,201で入場無料。開館は火~日曜日の十一~二十時。