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国内のエイズ患者630万人=1日92人が新たに感染=生存年数は2倍に増えたが

ニッケイ新聞 2008年12月2日付け

 「国際エイズ・デー」の一日。ブラジルでは、患者が減少し生存年数も伸びたが、それでも国内患者は六三〇万人、一日九二人が新たに感染という。
 エイズは同性愛者間の病気と思われがちだが、八月二十三日エスタード紙によると、サンパウロ市での主要感染ルートは、同性愛一八%、両性愛七%、異性性行三二・九%、麻薬使用者一七・九%など。〇七年一月~〇八年七月にエイズ検査を受けた女性の二一・三%、男性の一九・三%は既婚者と、実態は変化している。
 一方、世界的に減少傾向のエイズなのに、ブラジルでは〇〇年以降減少率低下と一日フォーリャ紙。患者六三〇万人の四三%は、免疫能力が低下し、慢性化した状態になって受診するため、治療効果が低いという。
 それでも、十一月二十六日フォーリャ紙などに患者の生存年数延長の記事。〇〇年調査の、九五年~九六年にエイズと診断された患者の平均生存年数四年十カ月に対し、患者の八三%集中の南伯と南東伯での九八年~九九年に感染確認の患者調査(〇七年)では、九年以上生存が五九・四%。早期発見増加、効果的な薬開発、加療が容易になったなどが原因。八〇年代の平均生存年数は診断後五カ月だった。
 他方、国民長寿化と関連ありと見られるのが五〇歳以上の患者増加。〇〇年~〇六年の患者増加率七%に対し、五〇歳以上の患者は六〇%増だ。
 全国的には南東伯で減少、北伯や北東伯では増加。刑務所内での感染も含め、青年同性愛者間の感染は依然高率という。
 一方、十一月十二日エスタード紙や十三日フォーリャ紙によると、サンパウロ州では、九七年~〇七年に就学年数三年以下の患者の割合が減ったのに対し、就学年数八~一一年の男性は一五・三%が二六・八%に、女性は二五・四%が一二・二%に増加。貧困層の青年患者が多いという世界的な傾向とは異なる。就学年数一二年以上の患者も増加傾向を示したが、期間中の患者は一万四九六人が四七九七人に減少。男女比はほぼ二対一だ。
 世界では一日七四〇〇人、年二七〇万人増え、総数三三〇〇万人のエイズ患者。薬の副作用や偏見に苦しむ人も多く、生活の質向上が課題だ。患者の三割はガンで死亡との一日エスタード紙や、サンパウロ州では患者の二五%が肥満傾向との一日フォーリャ紙の記事も今後の研究課題を提起している。

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