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自動車販売=将来不安で購入断念=11月25%減、10月11%減

ニッケイ新聞 2008年12月3日付け

 全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)は一日、十一月の自動車売上が二年前のレベルに落ち、前月比二五・七%減の十七万七千八百台となったことを発表と二日付けエスタード紙が報じた。
 十月にも、前月比一一%減に落としている。販売台数は、一般乗用車と商業用軽自動車、トラック、バスなどの総数。乗用車や軽自動車には、ブラジル銀行やノッサ・カイシャがローン取り付けに奔走したが、先行き不安の流れは止められなかった。
 下取りに出した中古車へのローン不足も、新車の販売を妨げた。自動車販売業界は、下から上へけいれんが起きたようだ。金融危機で誰もが将来の生活に不安を感じ、負債を抱え込むことに抵抗を感じたらしい。
 十一月までの売上は、累計で二百六十二万台、昨年同期比で一八・三%増。年間で三百四十万台を生産、三百万台を国内で売る予定であった。
 高級車とされるホンダ・シヴィックは、不景気といえども売上好調。大衆車のGOLやウノ、パリオに次ぐ四位だ。ホンダ・シヴィックは、注文から受け取るまで二年間待たされた。それが割増金を払わず、購入できるようになった。
 ヴォルヴォ・クリチーバ工場は早くも、四百三十人の解雇を発表した。トラックやバスを製造する同工場には〇七年十二月、二千三百九十三人が働いていた。この解雇は、トラックの販売落ち込みを象徴している。
 ヴォルヴォは集団休暇も計画しているため、自動車業界の前例となり、他社が右に倣うのではないかと心配している。