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空港民営化=空軍が反対を表明=空港には軍事機密がある
ニッケイ新聞 2008年12月4日付け
ブラジル空軍幹部は十一月二十五日、政府の空港民営化計画に反対の意向でプラナウト宮を訪問と二十六日付けヴァロール紙が報じた。民営化計画では、大中クラスの九空港が予定されている。
二〇〇九年、リオのガレオン空港とカンピーナスのヴィラコッポス空港から始める予定であった。次いでグアルーリョス空港、ブラジリア空港、ベレン空港などの大型空港、北東伯の大型空港を民営化する。
しかし、ナタール空港などは軍事用に米軍の指導により設計と設備をされた空港で、民間企業による使用が機密保持上、適当でないとしている。一部空港には、国家の非常時を想定した数々のインフラが施してある。
国防省は、空港民営化について前もって相談を受けなかったという。民営化をした空港の使用許可書には制空権や総動員令などが、どのように位置付けされるのか空軍は疑問だと打診した。