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政権評価が過去最高=〇九年の不況軽視が心配

ニッケイ新聞 2008年12月6日付け

 ダッタフォーリャ調査会社は四日、ルーラ大統領の政権評価が最高と良いで七〇%となり記録更新と発表したことを五日付けフォーリャ紙が報じた。ブラジルが民主制を取り入れて以来、これだけの評判を得た大統領は未だかつてない。
 ルーラ人気は、全地域と全所得層、全学歴層、都市と地方、超党派にわたっている。しかし、二七%が金融危機を知らないと答え、四二%が大統領のいう高波程度を信じているのが心配。
 調査は、十一月二十五日から二十八日に行われた。〇九年は、生活が良くなるが七八%。同程度が一四%。悪化は三%。ブラジル経済は良くなるが六五%。同程度が二二%。悪化が八%。
 所得向上は学歴別で小卒が六六%、中卒が六五%、大卒で五四%。ブラジル経済と個人所得が良くなるは所得別で、二最低賃金以下が七〇%、二から五最賃が六三%、五から十最賃が五七%、十最賃以上が五三%。
 金融危機による経済不況を知っているのは、程度差はあるが七二%。学歴別で知っているは、小卒が六〇%。中卒が八一%。大卒が九六%。所得別では、二最賃以下が五八%。二から五最賃が八一%。五から十最賃が九〇%。十最賃以上が九六%となっている。
 ルーラ政権で特に評価できるのは、経済発展が一七%。教育が一二%。飢餓対策が一一%。社会福祉が一一%。雇用創出が六%。同政権の弱点は、医療が二四%。治安が一六%。失業が一〇%。教育が七%。経済が四%。汚職が三%。
 政府発言に同感は「金融危機は先進国で解決すべきだ」が七三%。「金融危機の被害は世界が被る」が六八%。「ブラジルを襲う金融危機は軽微」が五三%。「外国は津波だが、ブラジルは高波」が四二%という。