ニッケイ新聞 2008年12月6日付け
今年七月に宮城県気仙沼市で開催され、初めてブラジルからも参加者を募った「第二十回気仙沼海の俳句全国大会」。残念ながら、ブラジルから初入選とはならなかったが、特別表彰として七人に兼題句海外初参加賞と賞品が贈られた。
気仙沼地方俳句協会主催の同大会は、県内だけでなく日本全国各地から「海」の俳句、約二千句が投句され、四季折々の海が詠まれる。
ブラジルからの参加が実現したのは、同大会副会長の千葉貫二(号=かん二)さんが五年前に来伯した際に、日本館の句碑「雷や四方の樹海の子雷」(念腹)を見て強い印象を受け、「ぜひブラジルからも投句を」とブラジル宮城県人会にラブコールがかかったためだ。
また、今年はサンパウロ仙台七夕祭りの俳句コンクールにも日本から初参加。俳句を通じて宮城県とブラジルの交流が始まった。
中沢宏一宮城県人会長と栃沢千秋・みちのく句会幹事が報告のために来社。気仙沼出身の中沢会長は、「今年は余裕を持って募集できなかったが、これからブラジルは海の季節。少しずつ詠みためて、来年たくさん応募して欲しい」と呼びかけている。