ニッケイ新聞 2008年12月6日付け
浜松学院大こどもコミュニケーション学科の学生が、浜松市のブラジル人学校「コレージオ・ピタゴラス」を訪れ、ポルトガル語でナタルをテーマにした手作りの紙芝居を披露した。中日新聞が報じた。かつてブラジルで、教師側が移民社会の言葉である日本語を使おうという発想があったろうか。ブラジル籍の子供との接し方を学ぶ課外授業の一環というが、学生らの多文化意識が高まることに期待。
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今年ブラジルから七人が初参加した「気仙沼海の俳句全国大会」。来年の開催は、七月二十六日に決まっている。すでに同大会の谷山緑童実行委員長から、「御地ブラジルより大いに盛り上げてくださった皆様と、交流が末長く広く深く続きますように」と手紙が届いた。「海」をお題にした大会だけに、海を越えた俳句交流の今後が楽しみだ。
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「運営の仕方で(経営状態は)変わってくる。危機が来てからでは遅い」――。援協定例役員会で財務基金の報告後、尾西貞夫副会長が唐突に厳しい口調でそう言い放った。現在援協は赤字経営の支部がありつつも全体的には黒字経営。発言後、会は何事もなかったように続けられた。しかし世の中は金融危機で庶民の財布の紐もきつくなってきていることを考えての発言だろう。「そんなのわかってるよ」という声も聞こえてきそうだが。