ニッケイ新聞 2008年12月9日付け
ダッタフォーリャ調査会社は七日、二〇一〇年の大統領選を視野に入れたセーラサンパウロ州知事(PSDB=民主社会党)の選挙基盤が、カサビ市長再選でDEM(民主党)との協調体制を固め、支持率を強化したと八日付けフォーリャ紙が報じた。
セーラ支持率は三六%から四七%になり、二位のゴーメス下議(PSB=社会党)は、五ないし六%下げ二〇%から一五%へ。エロイザ元上議(PSOL=自由社会党)は一四%で同率堅持。ロウセフ官房長官(PT=労働者党)支持は、七%から一二%へ上った。
ミナス州のネーヴェス知事(PSDB)は、ラセルダ市長(PSB)の選出に成功したが、支持率は一五%から一七%へ上げるに留まった。
セーラ知事の支持率は、地域と性別、学歴、所得別で概ね優勢。不思議なことにセーラ支持は高学歴ほど下がり、他のネーヴェスやロウセフは高学歴ほど上がる。所得別でも同じ。
ルーラ大統領期待のロウセフ官房長官の支持基盤は、大統領のそれと異なるようだ。国民の多くは、ルーラ大統領の政治路線がロウセフ長官によって踏襲されることを知らないようだ。
一方、〇六年に選んだ国会議員が期待通りと答えた有権者は一九%に過ぎない。失望したは三一%、変わりばえがないは四三%。
期待を裏切った議員は、PDT(民主労働党)が三七%。続いてDEMが三五%、PSDBが三二%、PTとPMDB(民主運動党)は各二八%、PTB(労働党)が一九%であった。
国会議員に失望を地域別で見ると、南部が三八%。南東部が三二%、北東部が三〇%、北部と中央西部は各二七%。同じく失望は都市部が三六%、地方部が二八%、サンパウロ市は四一%だ。