ニッケイ新聞 2008年12月9日付け
サンパウロ州ジャウ市近郊のバリリ地方は、国内で初めてのEU向けエタノールの原料になる証明書つきサトウキビ栽培を始めたと、三日付けエスタード紙が報じた。
同栽培は生産規格に従い、社会的にも環境的にも配慮することを義務付けている。栽培面積は四千ヘクタールで、三千六百万リットルのエタノールを生産する予定。
栽培に従事するのは五十家族、殆どが家族単位の小農。収穫は五月から始まる。証明書は農畜産業の国際監査機関(OIA)が発行する。
OIAの社会と環境規格に従い栽培からエタノールの生産工程、出荷の各段階で検閲を受ける。価格も特製エタノールとして評価される。将来は全国のエタノールが、同規格を導入することになりそうだ。