ニッケイ新聞 2008年12月9日付け
週末はクリスマス・プレゼントを買いにという人も多くなる時期だが、サンパウロ市西部のショッピング・イグアテミの前には、高さ五メートルのジャンボサンタがお目見え。トナカイではなく、高さ二メートルの、帽子を被った犬がお供というのも面白いが、サンパウロ市恒例のイビラプエラ公園のクリスマスツリーも点灯され、町はいよいよクリスマス一色になっていく。
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五日夜、子供番組の司会者シューシャさんの自宅で火災が発生。応接間に置いてあったクリスマスツリーのライトが原因で、プラスチック製のツリーから炎が見えたと思ったらあっという間に火が広がり、黒煙が部屋中に充満した。急速に広がる炎と黒煙の様子が応接間に設置された二台の防犯カメラに記録されていたもの。ツリーに付けたライトは綺麗だが、注意して電線を点検しないとショートが起き易い。たこ足配線は避ける、就寝時や外出時は消灯するといった注意も必要だ。
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大サンパウロ市圏カラピクイーバ市の公園で連続殺人事件が起きていたと八日付伯字紙。夜になると同性愛者が集まる場所として知られているという現場では、〇七年七月から今年の八月にかけ一三人が被害にあっているが、一二人までが近距離から撃たれて殺されている。撃ち損じた後もなく、犯人は銃器の扱いに慣れている者と見られるが、警察では犯人の目星がついていないという。
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サンタカタリーナ州の水害被災地では、六日も地滑りが起きて二人が生き埋めになるなど、新たな被害も出ている。死者一二二人、行方不明二九人で、州として三千軒の住宅建設などが検討されている。被災地の人々はどんなクリスマスを過ごすのだろうか。