ニッケイ新聞 2008年12月10日付け
ブラジル・フィアットのマルキオーネ社長は「世界の自動車企業は二年以内に六社が生き残り、そのためには再編に向けて合弁企業を探す必要がある」と述べたことを九日付けエスタード紙が報じた。
金融危機は自動車産業を直撃し、フィアットが単独で生き残るには小さ過ぎることを認めた。各社は運転資金を生み出すため年間、六百万台を生産する必要があるという。
これだけの規模を有するのは、トヨタとGM、VW、フォード、ルノー・日産だが、安泰というわけではない。いつでも寝首を掻かれる。
フィアットはGMとエンジンの製造で合弁をしたが、五年で破綻した。フィアットは二〇〇三年と二〇〇五年に経営危機に陥り、二〇〇六年脱出した経緯がある。