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リベルダーデ師走の風物詩=東洋祭り節目の40回目=生まれ変わった駅前広場で=2日で8万人のにぎわい

ニッケイ新聞 2008年12月10日付け

 東洋街の師走の風物詩、リベルダーデの『第四十回東洋祭り』が六、七両日に行われ、二日間で約八万人(主催者発表)が訪れた。雲ひとつなく晴れ上がった空の下、リベルダーデ区景観整備計画「カミーニョ・ド・インペラドール(天皇陛下通り)」で生まれ変わった同広場で初めての大イベントが行われた。ACAL(リベルダーデ文化援護協会、池崎博文会長)主催。
 六日午後二時半過ぎに大阪橋の鳥居で行われたテープカットには、飯星ワルテル連議、ロメウ・トゥーマ上議、加藤恵久県連副会長、南洋行サンベルナルド・ド・カンポ市議、菊地義治援協副会長、「天皇陛下通り」を構想したマルシオ・ルピオン氏など約二十人の来賓が出席。
 南米大神宮による祭り成功祈願の神事に続き、池崎会長、来賓一同でテープカット。続いて祭りの成功を願って力強く乾杯が行われた。
 続いて一行は、広場に特設されたステージに移動。強い日差しの中、約八百人の観客が見守りながら、ひまわり太鼓による力溢れる太鼓の音と「せいやー」という掛け声が響きわたり、開会式が始まった。
 池崎会長は、「百周年の今年、東洋祭りも記念すべき四十回目。『天皇陛下通り』計画が現在進められており、東洋の文化の発信地であるリベルダーデの今後ますますの発展を願いたい」とあいさつ。来賓らもそれぞれ祝辞を述べた。
 続いて広場で、花柳流金龍会による踊り、リベイロン・ピーレス文協とACAL青年部によるYOSAKOIソーラン、鳥取県人会によるしゃんしゃん傘踊りなどが披露され、観客から拍手や歓声が沸き起こっていた。
 大阪橋からリベルダーデ駅前広場の間は、アイスクリームやアサイーを片手に暑さをしのぎながら歩く老若男女でいっぱい。
 橋の上には日本食やおみくじ、健康食品、和風小物などのバラッカが約三十店舗並び、それぞれが買い物などをしながら祭りの雰囲気を楽しんでいた。
 リベルダーデに住んで二十六年という西山三郎さん(86、二世)は、毎年欠かさずに祭りに来るという。「だんだん仲間が減って寂しいけど、東洋祭りは昔と変わらない。若い者も踊りをやったりしていいね」と話していた。