ニッケイ新聞 2008年12月12日付け
リオ市で七月に起きた、軍警の誤射によりジョアン君(当時三歳)が死亡し、母親が負傷した殺傷事件で、警官の一人に対する裁判が十日に行なわれ、母親への傷害罪のみが成立。ジョアン君への過失致死罪は適用されず、「これじゃ、無駄死にだ!」と衝撃を隠せない両親は声を荒げて抗議した。誤射ではなく、犯人の流れ弾のせいと言い続ける警官も警官だが、事件そのものにも劣らないほどの衝撃の判決に、検察庁が「当然告訴」と考えていることがせめてもの慰めか。
◎
サンパウロ市南部のシャッカラ・コカイアのスーパーで十一日朝、ガス爆発が起き、スーパーと隣接する民家二軒が損壊。店内に置かれていたボンベから漏れたガスが、扉をあけようとした時の摩擦で爆発したものと見られているが、店長や従業員など八人に、火傷や骨折などの被害。また、従業員の妻一人が行方不明ともいう。焼け跡からは九個の台所用ガスボンベが回収された。
◎
サンパウロ市から内陸部へ向かうアイルトン・セナ道の、グアルーリョス空港への出口手前で、十一日午後一時ごろ起きたトラック二台による事故に、通りがかりの自転車が巻き込まれた。自転車に乗っていた男性は病院に運ばれたが、一台のトラックは積荷が散乱するなどで、車線の一部は通行止め。付近では数キロの渋滞が発生した。
◎
サンパウロ市のマルジナル・ピニェイロスに設置された、動物の飛び出し注意の標識に悪戯した者がおり、鹿の絵が描かれたはずの標識が、頭の部分に大きな尻尾が生えたような絵に様変わり。本来の絵の上にシールを張ったもので、遊び心か芸術のつもりかも不明だが、標識類の改ざんは犯罪行為。捕まれば、基礎食料品セットの寄贈か社会奉仕が命じられることになるようだ。