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英外務省=ブラジルに自覚質す=新興国代表か先進国一員か
ニッケイ新聞 2008年12月16日付け
英外務省のジュリアン・メロン副大臣は九日、「ブラジルは将来、新興国代表となるのか。先進国の仲間入りか」ブラジルの自覚を質すため来伯と十日付けヴァロール紙が報じた。
ブラジルは、世界というスタジアムで注目される選手となっている。ブラジルの自覚次第では、英政府が国連安保理の常任理事国入りを支持するという。経済開発協力機構(OECD)のメンバーに留まるか、先進国クラブの会員になるか。
ブラジルは新興国から、コウモリと思われることを恐れている。世界貿易機関のドーハ・ラウンドも、ブラジルの一言がものをいう。ブラジルは貧乏国ではないと、世界各国が見ている。
先進国入りには、切符を買う必要がある。先進国との付き合いは、肩が凝る。金融危機の解決でも、ブラジルは自国の安泰だけを願うか、国際レベルで貢献するのかを問われる。