SC州=救援物資の抜き取り横行=災害、好意にたかる蝿!=州防災局は管理強化へ
ニッケイ新聞 2008年12月17日付け
洪水や土砂崩れが今も続くサンタカタリーナ州(SC)で、全国からの救援物資抜き取り横行と十六日伯字紙が報じた。
救援物資抜き取りが確認されたのは、ブルメナウ市の救援物資集積センター。十四日公開の隠しカメラ映像には、「そんな物どうするんだい」、「お袋に持って行くのさ」、「こいつは恋人にプレゼントしよう」といった会話の他、物色した品を運び去る兵士や、手押し車に満載の品を車に積み込む夫婦の映像などもあり、集積センターの人や物の管理が不十分だったことは一目瞭然。
映像公開による、被災者支援の命を受けた兵士やボランティアの犯罪判明により、今後の救援物資や義捐金の送付停止を案じた州防災局では、即座に管理強化と集積センター業務の外部委託を決定。また、犯行関与が判明した兵士十三人については配置換えが行なわれた他、検察庁が継続して捜査をする予定だ。
一方、衣類だけで一〇〇〇トン以上送られて来ているSCでは、十五日現在の義捐金も二五二七万レアル弱。具体的な用途は十七日に発表予定だが、道路修復などのインフラにではなく、被災者の生活支援にという方針は確認済みだという。
勤続年限保障基金(FGTS)引き出し額の制限解除、失業保険の払い出し期間延長の他、インフラ修復や住居建設支援など、連邦、州両政府の対策が出され、被災者には「忍耐を」との呼びかけもされる中、被災者に直接触れている兵士らが自分の利益に現を抜かすという事件の背景は、慣れや疲れに伴う自制心喪失か、それとも欲や道徳心の欠如か。
十五日からの雨による災害も起きているが、十六日朝までの死者一二八人、行方不明二六人、避難生活者三万二八〇三人、レプトスピラ症患者八一人、擬似感染者二五四人と報告されている。