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東西南北

ニッケイ新聞 2008年12月17日付け

 大サンパウロ市圏の環状線(ロドアネル)の西側部分で、十七日〇時から通行料徴収が始まった。同区間には一三カ所の料金所があり、環状線から降りる時に普通乗用車一・二〇レアル、トラックやバスの場合は車軸毎に一・二〇レアルの通行料を払うもの。料金徴収を嫌がり一般道を走る車も増えると考えられ、周辺部では、大型車両を含む交通量増加を懸念する声が日増しに高まっている。
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 一方、サンパウロ市のイビラプエラ公園やパウリスタ大通り、市立劇場など、クリスマスのイルミネーションが注目される町や地域では、観光客による交通量増加も問題。サンパウロ市交通局では、当該地域は迂回するようにとの指示も出しているが、今後は大晦日のショーやマラソン実施のための交通規制もあり、公共手段での外出の方が安心かも。
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 十四日付けジョルナル・ド・ブラジルに、五三一〇億レアルを儲けて失ったという青年の記事。九月二十一日に銀行口座に七〇〇レアルを振り込んだところ、何の間違いか、四三一〇億レアルの入金が記録された上、翌日には一〇〇〇億レアルの利子加算。銀行側に問い合わせても埒があかず、口座封鎖の上、強盗に狙われるなど、精神的にも参ってしまった青年。十二日に口座封鎖は解除されたが、経過の説明もなく、自分の金も動かせないまま三カ月弱が過ぎたとあっては、百害あって一利なしのミステリーだ。
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 政府の人権擁護局長が十五日、サンパウロ市のビエンナーレ会場での落書き現行犯として五〇日以上拘束の女性(24)と、贈収賄などで逮捕されながらあっという間に釈放されたダンタス氏を比較。閣僚諸氏の前で、これ以上の女性の拘束は人権侵害だと訴えた。