ニッケイ新聞 2008年12月18日付け
【既報関連】リベルダーデ大晦日の餅つきがNHK紅白歌合戦に生中継――。大晦日に放送される「第五十九回NHK紅白歌合戦」(日本時間大晦日、午後七時二十分~十一時四十五分に放送)でブラジル日本移民百周年企画の実施が決定されたのは既報の通り(本紙十一月二十七日付け)。同企画内でリベルダーデ夏の風物詩、餅つき祭り(ACAL主催、午前九時スタート)が生中継されることになった。ACAL関係者との調整や現場視察を行うため来伯したNHK第二製作センター専任ディレクターの正籬(まさがき)勲さん、NHKエンタープライズ・アメリカの齋(いつき)哲也さんが十七日来社、「もちつきが盛り上がっているブラジルの様子を日本に伝えたい」と話した。
同企画には、日本移民をテーマにした「足跡のない道」を作曲、今年七月にブラジル公演を行った宮沢和史さんが「宮沢和史 in ガンガ・ズンバ&ザ・ブーム」で出場することも決まっている。 「詳しい番組進行のことは分からないが、『島唄』と『足跡のない道』を歌うことになるのではないか」と話す正籬さんによれば、放送時間は大体五、六分を予定。
生中継の企画は十一月ごろから、練られた。「笠戸丸移民が到着したサントスや日系人の方に集まってもらい、屋内での撮影も検討したが、やはり多くの方が集まる餅つき祭りに決まった」(正籬さん)。
広場には、五十インチのプラズマテレビも設置され、雑煮を食べながら、紅白歌合戦を楽しむこともできる。
「三千五百食のお雑煮と二万袋の餅を用意している」と張り切る池崎博文ACAL会長は、「百周年最後のイベントを日本に伝えられるのを嬉しく思う。みんな是非リベルダーデ広場に集まって欲しい」と呼びかけている。