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大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年12月18日付け

 〃コロニアが育てた演歌歌手〃井上祐見さんが新曲『オブリガーダ笠戸丸』を引っさげて、今年も六月に来伯公演していたことは記憶に新しい。彼女をNHK紅白歌合戦に出場させようと、ブラジル在住ファンからの手紙がNHKに届いたようだが、そんな移民の想いはドラマ『ハルとナツ』同様〃届かなかった〃ようだ。でも二十六日午後六時過ぎから、この一年を振り返るNHKの関西地区ニュース番組の中で、神戸港の移住記念碑の傍らで、彼女がその新曲を披露することになったという。NHK衛星放送では見られないようだが、しっかりと記念の年を締め括ってほしいものだ。
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 税関の問題で、八月の沖縄県人移民百周年で披露できなかった魔よけのシーサー。高さ七十センチ重さ二十キロの堂々としたものだ。設置する場所はまだ決まっていないようだが、多くの人の目に触れてほしいもの。リベルダーデ大鳥居の前に狛犬のように置いてはどうか。「お宮がないのに…」という声が聞こえてきそうだが。
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 サンパウロ人文科学研究所の宮尾進顧問が遂にコンピューターを習い始めた。先月の訪日のおり、いとこからプレゼントされたノートブックを前に、慣れない手つきで「八十の手習いだよ」と照れ笑い。画家の故半田知雄さんの日記をまとめる予定もあり、執筆意欲は、旺盛そのもの。早く覚えて、健筆ならぬ健指を揮ってほしいもの。