ニッケイ新聞 2008年12月20日付け
今年四月に着工したリベルダーデ区景観整備計画「カミーニョ・ド・インペラドール(天皇の道)」第一期工事の終了式典が十九日午前、同区広場で行われた。
ジルベルト・カサビサンパウロ市長、同計画の共催団体であるインスティトゥート・パウロ・コバヤシの小林ヴィットル代表、資金援助を行ったブラデスコ銀行のルッカ・カヴァルカンチ氏、立案者で建築家のマルシオ・ルピオン氏、ウィリアン・ウー連邦議員、アンドレア・マタラーゾサンパウロ市地区局長、ACALの池崎博文会長らが出席した。
同計画は、リベルダーデ広場からガルボン・ブエノ街、エスツダンテス街、アメリコ・デ・カンポス街、トマス・ゴンザガ街などを、日本風(江戸時代)、中国風、韓国風も織り交ぜて景観を整備、東洋的な外観に変えるもの。
総工費は、七千万レアル(全十期工事)で、〇九年末までの完成を目指す。第一期工事は広場の舗装などが中心でブラデスコ銀行が五百五十万レアルを援助した。
カサビ市長は、「特別な気持ちだ。リベルダーデに住んでいる人、働いている人全てに感謝したい」と述べ、シダーデ・リンパ(サンパウロ市の美化条例)と連携したもので、〇九年も順調に残りの九期の工事が進むことを願う」と期待を寄せた。
式典後は、小林ヴィットル氏から関係者に記念プラッカが手渡されていた。
一九五四年からリベルダーデに住んでいるという杉尾コトさん(89、鹿児島)は、「昔は公園で木が一杯あった。できれば緑を増やして欲しい」と笑顔で話していた。