ニッケイ新聞 2008年12月20日付け
干支の集まりといえば、二十年以上続く「いのしし会」を筆頭に、戌(いぬ)年の「ワンワン会」、「酉(とり)年会」、「申(さる)年会」など。レジストロでは「辰年の集い」もある。丑年会は今年三回目。そもそもは十二年ほど前、和井武一援協名誉会長(〇七年三月に死去)が網野弥太郎さん、西山洋さんらに持ちかけたもの。のびのびになってようやく一昨年に最初の集いが持たれたが、発案者の和井さんはすでに体調が悪く、出席はかなわなかったという。
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過去三年間で受験者数が最多とはいえ、たった三十五人増だったブラジルの日本語能力試験。その一方、日本の全出願者数は三年前に比べて約一・七倍に増加。合格すれば各種の奨学金取得や大学進学に有利なだけに、デカセギ子弟の通うブラジル人学校では取得を勧めているそう。日系人や外国人研修生らの応募が増えたことから、年一回だった試験を来年は二回にするのが決定したが、この金融危機では、どうなることやら…。
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リベルダーデ広場の改装計画「カミーニョ・ド・インペラドール(天皇の道)」。式典で流れていたのは、中国の曲。今さらその混同を嘆くこともないが、それでは天皇の道ではなく、皇帝の道だろう。それはさておき、〇九年末までに完成を目指すという同計画だが、関係者に聞けば、第二期工事の支援企業は未定。サンパウロ市の「観光地区」と胸を張れる改修を期待したいところ。