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次期大統領選=PT内で反ロウセフ=CPMF廃止で計画挫折

ニッケイ新聞 2008年12月24日付け

 ルーラ大統領は二十一日、朝の定例記者会見でPT(労働者党)内でロウセフ官房長官の次期大統領候補に反対意見が多いことを告白した。
 次期大統領選は〇七年、小切手税(CPMF)廃止で計画が狂った。〇八年は金融危機とクレジット不足で、企業の運転資金を政府は調達できず頓挫した。〇九年の第1四半期における公共投資への資金捻出は、目処が立っていない。
 政府からCPMFを取り上げた野党が、恨めしいという。CPMF廃止が、官房長官の選挙運動をぶち壊した。〇八年は大統領に無断で、財務相が所得税の減額を発表。中銀に政策金利の引き下げを命じたが、いうことを聞かない。
 〇八年の経済成長率は、大統領が六・五%と賭け、正解であった。〇九年は四%と賭けるが、また当たると自信満々。