ニッケイ新聞 2008年12月24日付け
サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)は十九日、「援協福祉センター」の建設現場で記者会見を開き、進行状況を報告した。
基礎工事は十月に終わり、一番時間のかかる地下水処理工事と地下三階の骨格作りが進み、地上一階部分の鉄筋骨組みも始まっている。
しかし、建設費二百万レアルが不足しており、三階と五階部分の内装については目処が立っていない。資金が集まって契約ができ次第、最終的な完成見通しが立つ状況だという。
戸田建設の松本カズヨシ現場監督によれば、「今後の作業は比較的易しい。地上ゼロ階が完成すれば、そこからは一週間で一階建設が可能」。
援協は来年早々に募金活動を始め、移民の日、六月十八日にはセンター運営を始動させたい考えだ。
森口会長は、「二週間ほど前に完成したパンフレットで募金を呼びかけるとともに、来年から企業まわりもする。今までに多くの皆さんの協力があり支えてもらってきた。今回もそれを頼りに、協力をお願いしたい」と話した。
募金に関する問合わせは、援協事務局(11・3385・6601、具志堅事務局長または笠原事務局次長)まで。