ニッケイ新聞 2008年12月27日付け
前年比九%の売上増を見込んでいたサンパウロ市ショッピングセンターのクリスマス商戦(十八~二十四日)は、三・五%増。25・デ・マルソ街ではドル高前に仕入れた品を安く売り一〇%増だが、全市では一・一%増で、全国の二・八%増より少ない。現金一括払いを望む客が増え、分割払いの売上は三・三%減という数字も金融危機の余波だ。
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ミナス州のポウゾ・アレグレの病院スタッフが二十三日に、「六日前のシャム双生児分離手術は成功」と発表。二人分の体重二・六キロ、肝臓一つで生まれた双生児で、八カ月を経て一二キロに達した時点で行われた手術だ。今後の課題は二人が分離した状態に慣れる事で、両親の待つ我が家に着くのももうすぐだ。一方リオ市では、母胎が危険となったため、八月三十日に、妊娠四カ月四三〇グラムで生まれた女児が、生後四カ月でイヴの日に自宅へ。命を巡る話題は驚きの連続!
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サンパウロ州とパラナ州をつなぐレージス・ビッテンコルチ道では、サンパウロ州内二カ所で二十九日から通行料徴収開始。乗用車は一・五レアル、大型車は車軸毎に一・五。近日中にサンパウロ州三カ所、パラナ州一カ所での徴収も始まる。
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年末年始の旅行シーズンは空き巣狙いも二〇~三〇%増えるとテレビのニュース。一方、〇七年末の高速道でのレッカー車出動は、〇六年比一一八%増。サンパウロ州海岸部へ向かう道路では、レッカー車出動一五万四二四三件中、五八%は冷却水の補充などで防げる故障、一一%はガス欠だったというデータもある。旅行前の車の点検も忘れずに。
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二十六日からはリオ市コパカバーナの舞台作りも始まり、年の瀬のカウントダウンも本格化。