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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年12月30日付け

 フェイラや道端でマンゴーは一個一レアル程度で売られているが、我が郷土宮崎県は東国原知事の宣伝効果もあり、「太陽のタマゴ」の生産地として有名だ。
 糖度十五度以上、三百五十グラム以上など厳しい基準をクリアしたものにだけに与えられる称号。一玉三千円を超えるものがほとんどで、県民でもめったに食べることは出来ない。
 それが一度だけ「太陽のタマゴ」を食べる機会があった。地元企業の懸賞で当たり、その恩恵に授かったのである。
 価格は別にして巷のブラジル産マンゴーであれば、「太陽のタマゴ」に軍配をあげるが、最近それに勝るとも劣らないものに出会った。西村農工学校のそれだ。糖度が格段に高く濃厚で、一口食べて故郷の味が脳裏によみがえった。
 食卓で味わえる〃日本人の農業の貢献〃だとしみじみ思った。(綾)