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伯式プレハブで成功=短期に簡易住宅を量産

ニッケイ新聞 2009年1月6日付け

 サンタカタリナ州出身のシジネイ・ボルジェス氏(33歳)は、十六歳まで父親の農場で小麦栽培に従事した。それから町へ出て工事現場の左官助手に就職、朝から晩まで壁ぬり(レボッキ)をさせられた。
 ある日、能率的な壁ぬり法を考案し、給料が倍増と四日付けエスタード紙が報じた。一九九五年マット・グロッソ州ソリーゾ市にBS建築会社を設立、社長に就任。
 同州に大豆景気が訪れ、穀物倉庫の注文が殺到した。当時まだ珍しかったモジュール方式で倉庫を次々建設。同方式の類似品もあるが、同氏は細部を特に工夫し新案特許を取得した。
 次は半年間に簡易住宅三百戸の注文だ。同氏は鉄板で住宅のモジュールを作った。電気や水道、窓、戸口が付いた壁板を生産、現場で組みたてた。これを見たサジア社が、従業員用社宅三千戸を注文した。
 イタジャイ市は、水害で住宅を失った避難民のために簡易住宅の大量注文を行った。