ニッケイ新聞 2009年1月6日付け
ブラジルでは政治家がイベントに遅れてくるのはいつものこと。「餅つき祭り」でもカサビサンパウロ市長が最後に登場、開会式が始まった。しかし、すでに広場で行われていた餅つきは終わり、市長がつく餅米はなかった。しょうがなく、すでに丸めた餅を臼に放り込むという窮余の一策に関係者も苦笑い。それはそうと、サンパウロ市役所から百周年に出る筈の支援金百二十万レアルがまだ出ない。協会関係者は、餅をつくより、市長にゴマをすってもよかった!?
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日本で四割の人が見たというNHK紅白に初中継されたリベルダーデの餅つき祭り。中継時間は五~七分だったが、日本からのスタッフは前日から準備をはじめ、当日朝にもしっかりとリハーサル。本番直前には「カメラがここを通りますから」といったものから、中には「携帯電話の電源を切って」といった少々首をかしげてしまうものも。ところが中継後、終わったと思ってその場を離れる人もちらほら。餅つき祭り本番はそれからだったのだが…。
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リベルダーデで「餅つき体験」をした優太くん。NHKの中継前には池崎ACAL会長や西林総領事と、その後紅白の中継が始まると今度は家族と杵を手にペッタンペッタン。最後の方は疲れたようにも見えたが、優太くんにとっても多忙だった〇八年の良い締め括りになった?
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文協の新年祝賀会には約四百人が集まった。「出席すれば、挨拶がいっぺんに済むからね」という人も。お屠蘇代わりの日本酒は出たが、料理はいつもと変わらぬブッフェ形式。「せめてお雑煮があれば雰囲気が出るんだけど」との声も聞かれた。前日の大晦日には、リベルダーデ広場であった餅つき大会(ACAL主催)が盛況。来年からは、ACALと提携して雑煮を提供、羽子板で羽根突き、カルタ大会など、もっと正月という日本文化を広めては!?