ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

BNDES=定款変更で役割拡大=危機打開へ資金源多角化を

ニッケイ新聞 2009年1月7日付け

 政府は五日、社会開発銀行(BNDES)の定款を変更し、金融危機打開のため融資機能を拡大する方針と六日付けフォーリャ紙が報じた。同令は官報公示とともに、大統領が認可した。
 定款変更は二点。これまで同行が純益の二五%以上を配当金として国庫へ収めたのを一五%以上に減らし、融資枠を広げる。もう一つは資本金の三〇%を上限に、剰余金を増資へ留保するように融通性を持たせた。
 同行はエネルギー開発を中心とする、公共事業の資金供給源だ。定款変更で同行は、資本金の五〇%以下で純益を裁量できることになった。
 同行は〇七年、七十三億レアルの純益を上げた。二五%を国庫へ収めても、十億六百六十万レアルが同行へ残る。しかし、〇八年は九月現在、五十一億レアルへ減益した。二九・七%減だ。
 これは、政策で低利を余儀なくされたからだ。その後、流通枯渇で資金需要が殺到。コウチニョBNDES総裁は資金源の多角化を政府に進言したが、国税庁の了解が必須条件であった。
 資金源の多角化は、世銀やKFW(ドイツ銀行)、JBIC(日本国際協力銀行)にも求めた。この筋から〇九年末までに千百億レアルが調達できる見込みとなった。
 BNDESの定款変更は、民間企業の資金枯渇にも恵みをもたらすと金融関係者が見ている。この資金は、基幹産業を潤すことで雇用を生む。基幹産業の動脈は太いから、関連産業の障害を除去し問題を解決する。
 同行の長期融資を、見直す必要がある。ブラジル経済が迎える山場は〇九年。期待した景気回復がなければ、一〇年、一一年も続く。その場合、FAT(労働者支援基金)のようなことをすると、息切れをする。BNDES資金が循環するため、定款変更は時宜を得たと、金融関係者がいう。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button