ニッケイ新聞 2009年1月9日付け
国家原油庁(ANP)が、ブラジルの石油の輸出入均衡は僅か二年しか続かなかったと述べたことを八日付けエスタード紙が報じた。
貿易局(Secex)の発表によれば、ブラジルは昨年一月から十一月までに、原油などの輸出二億二千百九十万バレルに対し、石油二億四千三百五十万バレルを輸入した。経済振興により需要が予想以上に急増したため入超となったが、〇九年には需要が後退する可能性もあると鉱動省は予測している。
石油統計の考え方は、ペトロブラスとANP、Secexで異なる。ペトロブラスは出超だと反駁し、ANPの発表に不快感を示した。
石油の均衡を達成した〇六年四月二十一日、ルーラ大統領が両手を黒い原油で汚し、ヴァルガス元大統領と同じポーズをとったのは記憶に新しい。
なお、原文ではautossuficiencia(自給)と表現されているが、実際には輸出入量が均衡する意味で使われている。