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中東和平仲介=伯外相が中東訪問=イ国見解の相違で不発?

ニッケイ新聞 2009年1月13日付け

 「イスラエル軍のパレスチナ非戦闘員殺害は、ナチス軍の行為に類するもの」とPT(労働者党)がベルゾイニ党首名で声明を発表したことで、イスラエル政府が「ナチスと同類扱いされるのは、イスラエルでは最高の侮辱であり、歴史に無知な言い分」と反発した。
 アモリン外相は九日、イスラエルのツイッピ・リヴニ外相を訪ね、ブラジルとイスラエルのガザ侵攻に関する両政府の見解の相違を話し合ったと十二日付けエスタード紙が報じた。
 ブラジル政府はテロを断罪するものの、非戦闘員の殺害は看過できないと抗議した。ガザ地区には多数のブラジル人が居住し、国外脱出が阻止されているという。外相のイスラエル訪問にオムレット首相は「戦争は最終段階だ」と伝え、外相の和平交渉提案は無視されたようだ。
 イスラエル政府はパレスチナのアッバス首相率いる穏健派ファタハと交渉を行っており和平はほぼ成立、ブラジルの出る幕はないと示唆した。しかし、その存続も覚束ないファタハが、分解した場合の疑問がある。
 レバノン紙は、ブラジルに海外最大のレバノン人社会が存在することで、ガザ侵攻に同国の和平交渉に向けた介在を期待すると報じた。
 アモリン外相は、シリアのアッサジ大統領やヌアレム外相とダマスコで、ブラジル政府が和平交渉を仲介する用意があるので一時停戦するよう要請した。現地の様子を見た外相は、政治介入しかないと見た。
 ブラジルにはシリアやレバノン系市民一万人が居住し、イスラエル市民も経済的に確固たる地盤を持っている。しかし、ブラジルはイスラエルとアラブ両国からは格別の期待を持たれているのに、緊密な外交ルートを持っていない状態だ。

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