ニッケイ新聞 2009年1月13日付け
【サンタクルス(ボリビア)=坂上貴信記者】今年、創立五十三年を迎えるサンタクルス中央日本人会(島袋正克会長、会員約百五十家族)。
島袋会長(55、沖縄県出身)によれば、同会では、新年会、成人式、敬老会、忘年会などの年中行事に加えて、様々な行事も開催。
昨年十月には、サンタクルス市が中心になって、同市内の広場で初めての「インターナショナル・デイ」が行われ、盆踊りや日本食などで日本を紹介した。約三千人が来場し、日本文化を堪能したという。
積極的に行事を行っている同会だが、世代交代はうまく行なわれていない。「一世は保守的で、二世は革新的なことをする」と分析する島袋会長。最近では、二世、三世たちの日本人会への参加意識の薄れが懸念されていると現状を説明する。
同会の定款には親睦とボリビア文化との共同が謳われ、会員は日系人もしくは日本人となっている。島袋会長は「日本人会に属していることの意義を感じてもらい、日本人のアイデンティティーを忘れないようにしたい」と今後の希望を語った。