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ケーザル・バチスチ=法相が亡命を容認=伊国の身柄引渡し要請却下

ニッケイ新聞 2009年1月15日付け

 イタリア政府から殺人犯として再々身柄引渡しを要請されていたケーザル・バチスチ容疑者に対し、ジェンロ法相は十三日、政治犯として受け入れを容認と十四日付けフォーリャ紙が報じた。
 同容疑者は一九七八年、イタリアのPAC(武装プロレタリア運動)のメンバーとして活動。二〇〇七年三月、リオで拘束された。殺人容疑は、政権から政治運動家として追跡され、極限状態におかれた結果と法相は容認した。
 法相の決断により、イタリア政府が最高裁に要請していた身柄引渡しは、政府が決定を撤回するまで保留となった。法相の容認は十四日、官報に公示。最高裁は公示され次第、連邦令に従い同容疑者を釈放する。
 Conare(国家亡命審議会)と検察庁は同容疑者の亡命を拒否、ガベイラ下議や哲学者ヘンリー・レヴィ氏は亡命容認支持で世論を二分していた。同容疑者が共産思想だったことから危険人物視されたと、法相は解釈した。

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