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低所得層が危機克服=販売の起伏少なくやや好転

ニッケイ新聞 2009年1月16日付け

 CDクラス(世帯所得が三から四最低賃金)の消費者を対象に市場開拓を行った企業は、金融危機の影響が少ないとFIA(経営管理財団)が十五日、調査結果を発表。
 CDクラスの購買商品は、金額が低く金利の影響を殆ど感じない生活必需商品だ。景気後退といわれる昨今、売り上げ金額は殆ど変動がない。
 CDクラスの中でも上層クラスは手の届く高額商品を求めるので、販売高は不況の中でも伸びる見込み。政府が所得の再分配を始め、最低賃金をインフレ率より高く調整したころから、一般消費財が動き始めた。
 ネストレやアヴォンなど底辺の消費に賭けた企業は、販売戦略で成功した。ネストレは二〇〇七年、バイア州フェイラ・デ・サンターナに北部と北東部の消費者専門の生産工場を建設。〇八年は、さらに増築した。
 ペプシコも低所得層向けのスナック菓子工場をペルナンブッコ州のスアペに設置した。IBGEの調査によれば、低所得層の化粧品消費は高所得層のそれより多いと分かった。Avonの販売戦略は、正解であった。