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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年1月16日付け

 日本で毎年三万人が自殺によって亡くなることはブラジルでもよく知られている。
 電話で悩み相談を受ける「いのちの電話」は全国五十一のセンターに七千五百人のボランティア相談員がおり、東京センターには年間二万七千件もの相談があるという。
 横浜と浜松にポ語で対応する「いのちの電話」があることを毎日新聞によって知った。
 しかし、ブラジルでカウンセラー経験がある相談員やその家族が不況で職を失ったことで、「ボランティアどころではな」くなり、存続の危機に面しているようだ。
 相談は年間に四十件と少ないが、ニュースなどで生活苦に瀕しているデカセギの厳しい状況を見聞きするたびに、その需要が増えてくるのではないか。
 相談する人もおらず、孤独な悩みを抱えたブラジル人の頼みの綱を残して欲しいと思う。(剛)