ニッケイ新聞 2009年1月17日付け
珍事ともいえるできごとが起きた。市長や市議会議員の任期開始直前の年末に議員給を上げた自治体もあったが、リオ州ベルフォード・ロッショ市では十五日、一九人の市議中一七人が七四三〇レアルから五四〇〇レアルへの議員給減給を承認したと十六日付フォーリャ紙が報じた。それというのも、同市では昨年、二〇〇〇レアルの議員給増額を承認していたが、選挙で再選したのはわずか六人。お手盛り採決への市民の厳しい目が利いた証拠か。
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サンパウロ州アメリカーナ市で十四日夜、イベント企画などを行う男性とその妻が、事務所内で射殺された。遺体発見者は事務所職員で、現場には十六発の薬莢が残っていた。また、夫妻と共に居たはずの一歳半と八歳の娘は、隣のエリアス・ファウスト市で十五日早朝、絞殺体となって発見された。警察では、仕事の上で恨みを買ったか、借金に関するトラブルに起因する殺人事件と見ている。
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大学の入試結果が発表され始めているが、パラナ連邦大学化学専攻科にトップの成績で受かったのは、なんと十三歳のギリェルミ・カルドーゾ・デ・ソウザ君だった。将来は教師希望。高校課程も修了しており、同校史上最も若い学生となる。
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温暖化とコンクリートやアスファルト化で一段と蒸し暑さを感じるこの頃、植木があると温度が下がり、爽やかさも増すという説をもっと拡大した温暖化対策案が発表された。植物による熱エネルギー反射を利用するというもので、新しく植物を植えたり、同じ樹でも艶のある葉を持つ種類に植え替えたりすると、地域によっては一度、地球全体でも〇・一一度の気温低下が望めるとか。誰か音頭を取りませんか?