ニッケイ新聞 2009年1月17日付け
【静岡新聞】日系ブラジル人など外国人労働者の急激な雇用情勢の悪化を踏まえて、浜松市と浜松国際交流協会、同市に拠点を置くブラジル人団体は十四日、同市内で「ブラジルコミュニティ会議」を設立した。市や民間団体が雇用対策や生活支援策を打ち出す参考にするため緊急の実態調査に乗り出す。
同会議は、在住ブラジル人で組織する交流団体や失業者の支援組織をはじめブラジル資本の銀行などで構成する。在住ブラジル人向けメディアを活用した情報発信や、生活支援策についての協議にも取り組む。実態調査は面接やインターネットで一月下旬から数週間で実施する予定。
同日の会議で、同市在住の日系ブラジル人増子利栄さんを代表に選任した。増子代表は「雇用悪化の報道はあるが実態は分かっていない。調査した上でどのような支援ができるのかを探りたい」と話している。