ニッケイ新聞 2009年1月20日付け
ケーザル・バチスチ容疑者の亡命を容認したことで、伊政府のナポリターノ大統領が十七日、ルーラ大統領個人宛に決定の見直しを要請する書簡を送付と十八日付けエスタード紙が報じた。
書簡によれば外交折衝ではなく、個人として国家対国家レベルで扱って欲しいと、駐伊ブラジル大使館を通じないで送ってきた。法相判断は十六日、最高裁へ回り、メンデス長官から検事総長へ意見書提出を依頼した。
ルーラ政権は〇三年から〇八年までに、亡命申請の四二%に当たる千百九十二人を容認し、千六百二十人を引き渡した。政府の見解では、連邦令が求める政治犯に多くが該当しないという。
これまでに政治犯と認められ国内で生活を送る亡命者は、三千九百十八人いる。国連調査によれば、世界で最も多くの政治亡命者を受け入れているのはブラジルという。