ニッケイ新聞 2009年1月21日付け
サンパウロキリストの幕屋(飛松実会長)は三十一日午後二時から宮城県人会館(Rua Fagundes,152)で、映画『手島郁郎の記録―幕屋の夜明け』特別一般上映会を行なう。ブラジル日本会議、在伯熊本県人会、パウロス出版の後援。
同作品は、戦後の日本で「精神的な復興が何よりも急務である」とキリスト教の伝道に尽力し、宗教月刊誌『生命之光』を創刊した故手島郁郎氏の半生を描いた記録映画。〇七年から昨年にかけ日本全国で上映された。ブラジルでの上映は初めて。
脚本・演出を担当した小説家の毛利恒之氏は、「北に内村鑑三がいるならば、南に手島郁郎ありと言いたいぐらい、彼は不世出の宗教家だ」と言葉を寄せている。
同幕屋では「創立四十二年にして最大のイベント」と意気込み、「最初で最後になると思います。皆様ぜひお越しください」と呼びかけている。
案内のために来社した飛松会長、広田敏男・上映実行委員会代表世話人、飛松真顧問は、「移民百年が経った今も日本人の心が残っているコロニアの人たちに、きっと共感してもらえると思う」と話していた。
午後一時半開場。入場無料だが、希望者は広田代表世話人(電話=11・5016・5686/ファックス=5011・3607)まで申し込むこと。折り返し入場券を郵送する。