ニッケイ新聞 2009年1月24日付け
リオ港近接のカジュー地区で二十二日に持たれた下水処理場開設式に、ミンク環境相が出席。二五〇〇リットル/秒の下水中の汚染物質を九八%まで除去でき、二億一六〇〇万リットル/日の下水の垂れ流しがなくなるとの発表や、正副州知事や環境局長らも出席というあたりは普通だが、式典のおまけはサンバ。エスコーラ・デ・サンバ、ウニオン・イーリャのバテリアの女王と向き合って踊る姿をしっかりと写され、連続写真の形でネット配信の事実を環境相は知るや知らずや。
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二十三日朝のテレビでミナス州ベロ・オリゾンテ市の水害の様子を報道したが、消防隊員が渡した綱を頼りに濁流を渡ろうとしたが最後はヘリコプターで救出された男性や、水に流され電柱に衝突した大型トラックなど、この夏の雨はどこの地域でも〃荒ぶる〃の言葉がピッタリ。命がけで救出作業にあたる人々にはただただ敬服だが、十一月のサンパウロ市では六%だった洪水が恐いという人の数は、夏終了後の南伯、南東伯ではもっと高い数字になるに違いない。異常乾燥に悩んでいる南大河州やパラナ州では、洪水より少雨や黄熱病の方が恐い人が多いかも。
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キューバ訪問中のアルゼンチン大統領と二十一日に会見したカストロ前議長。ア国大統領府が二人で写った写真も公開したが、死亡説まで流れ出していた前議長の姿は十一月十八日以来初めて。
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オバマ米大統領が就任直前に数年は続くと発言した金融危機。今度は天下のマイクロソフトが人員整理を始めたが、解雇者を出した企業には銀行取引停止などと言い出したブラジルでは、Vale社が給与支払いは半額との条件で、休職処置の可能性を提案している。