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「今年も頑張るのよ」=丹下太鼓道場で新年会=駐在員や非日系も参加

ニッケイ新聞 2009年1月24日付け

 丹下セツ子太鼓道場の新年会が十七日午後、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区の練習場で行われ、約六十人が参加した。最初に人前での初演奏となる新人六人(非日系二人含む)が「祝い太鼓」と「追い打ち太鼓」を叩いて見せ、先輩や家族から温かい拍手が送られた。
 乾杯の音頭をとった丹下さんは、「道場発展のため、今年もみんな頑張るのよ」とはっぱをかけ、みんなで元気に万歳三唱した。
 同太鼓道場はコロニアで最も長い伝統を誇り、昨年三十周年を迎えた。それを記念し、初めて太鼓主体の単独ショーを成功させたばかり。
 リーダーの大矢繁和さん(37)は「昨年のショーのあと十人新しく入った。今年から毎年、単独発表会をやる予定でいます。それに地方での公演にも積極的に応じていきます」と意気込む。
 新人の一人、在伯四年目の駐在員、細谷資通さん(すけみち、44)さんは昨年五月から通い始めた。「日本文化を海外で体験できるのは、日系社会のおかげ。ブラジルだからできる」と流れる汗を拭く。細谷さんはサンパウロ市最強のサンバチームVAIVAIにも打楽器隊(楽器はアゴゴ)として四年連続参加している猛者でもある。
 昨年十月から通い始めた非日系の新人、マリア・クリスチーナさん(51)は「ショーを見てとても感動して自分もやりたくなった。和太鼓には、心の奥深くを揺さぶる音色がある」と目を輝かせながら語った。
 丹下道場唯一の支部、パラナ州マリンガ市から駆けつけた勢至丸太鼓の佐々木良法さん(44、同地日伯寺住職)も「毎月教えにきてもらって感謝している。おかげで昨年、皇太子殿下がマリンガの日本公園建設地に来られた時、我々の太鼓で歓迎することができた。今年は落ち着いて取り組みたい」と意気込んだ。
 丹下道場には現在、約二十五人の生徒がおり、SOHO「源氣」(ドミンゴス・デ・モライス街1425番二階)で、毎週土曜午後に練習をしている。