ニッケイ新聞 2009年1月24日付け
二十日に始まった「日本語ふれあいセミナー」。全伯から集まった日本語学校生徒による夏合宿だ。取材で開講式に行くと、百二十一人のドキドキワクワクが表情から伝わってきて、少しタイムスリップした気分になった。
子供の頃はお泊りと聞くだけではしゃぎ、新しい友達ができるのが嬉かった。合宿で出会い親友となった友もいる。その頃は気付かないが、幼いころ楽しい経験を共有した友は、大人になったとき何よりもの宝物だ。
日系人という同じアイデンティティーを持つ参加生徒は、特に仲間意識を強く感じるだろう。この経験を通じて、日系社会に対する意識も違ってくるはずだ。
このような体験を提供することは、人格形成に大きな影響を与える。参加者の中から、将来のコロニアをまとめるリーダーが誕生するかもしれない。 (親)