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フラーガ前中銀総裁=政策金利は突如急減と予測=リスク上昇を強く懸念=財政の浪費癖修正を提言=中銀はやがて実情を把握

ニッケイ新聞 2009年1月27日付け

 アルミニオ・フラーガ前中央銀行総裁は二十四日、「世界の経済情勢と国内事情から見て、中央銀行は間もなく、政策金利を突如急減せざるを得なくなる。政府は少し辛抱するだけ」と述べたことを二十六日付けエスタード紙が報じた。同氏が経営するガヴェア投資顧問の立場から中銀の通貨政策を観察し、「中銀はまだ世界情勢をよく把握していないので、気づき次第、関係者が驚くような政策に打って出る」と予測した。
 同氏は、ヴォルカー現オバマ大統領財政顧問と共著で「国際金融安定化システム」を上梓し、世界の元財務相や元中銀総裁三十人グループを組織、副座長を司る。
 「金融安定化システム」は、四章からなる。一は、公正な管理と規制の欠如訂正。二は、同管理と規制の質と機能性向上。三は、リスクや資本、流通の管理政策強化。四は、市場と金融商品の透明化。
 国際的な金融システムの規制強化が検討される現在、ブラジルの金融システムや経済も直接的または間接的影響を受けざるを得ないようだ。
 同氏は、ブラジルへの影響を次のように説明。国際的金融システムの枠の中に、ブラジルもはめ込まれるかは確答できないが、その方向にあることは確か。その場合、急激な変更はないが、国際的な転換期という状況にあることを覚悟する必要があると述べた。
 先進国を先頭に国際経済が急速に悪化する中、ブラジルもその影響を受ける。ブラジル市場は完全開放されなかったし、金融市場はそれほど自由化されていない。資本市場は、まだ自給体制の域にある。
 国際経済混乱の影響は先進国ほどではないが、コモディティの打撃とリスクの悪化は避けられない。〇九年の経済成長率予測は、残念ながら二%。ブラジルが注意すべきは、経済成長率ではなくリスクの上昇だ。
 〇八年下半期、ブラジル経済は音をたてて悪化した。それまでコモディティが好調で、世界でも時代の寵児のような気分であった。だから反動も大きい。現在の経済情勢が今後、普通になる。
 「ブラジル経済は過去十年、記録的な財政黒字を計上したが、浪費癖を習得した」とフラーガ氏は警告する。GDP(国内総生産)に対する国債は五五%に達し、発行の限界だ。「国債の金利負担は現在が限度であり、〇九年は大幅に金利を下げる必要がある」と警鐘を鳴らした。

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