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バチスチ容疑者=対伊最終書簡を送る=大統領が「国家主権」再強調

ニッケイ新聞 2009年1月27日付け

 ルーラ大統領は二十三日、緊張する伯伊関係を緩和するため、ジェンロ法相が執筆した「国家主権による判断」とする書簡をナポリターノ伊大統領宛に、外務省に事前相談をすることなく公式送付と二十四日付けエスタード紙が報じた。
 書簡は、イタリア司法局を最大限に尊重するものの、バチスチ容疑者に対する亡命容認は、ブラジル連邦法に基づき国家主権を示唆するものと再強調した。法相が執筆したことは、亡命容認が外相の責任ではなく法相の責任であることを意味する。
 外務省は、書簡を在伯イタリア大使館に届けるに留まった。アモリン外相も同件から手を引いた。外相は当件で煩わされないが、もし問題が再発するなら、事件に油を注いだドゥルシ総務長官のせいだと責任転嫁した。