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ボリビア=先住民が税金徴収=保護区内営業に納税義務

ニッケイ新聞 2009年1月29日付け

 ボリビア先住民の権利拡大を決める国民投票が、まだ終了していないのに先住民が二十五日、オルロ先住民保護区で営業活動を営む企業から非公式営業税の徴収を始めたと二十六日付けヴァロール紙が報じた。
 その一つがABInBev傍系のビール会社。四十万ボリビアノ(約十三万三千レアル)をフアリ族長に払った。ビールは、オルロ郡を流れる川の水を使うからだ。
 納入した税は国庫に入らず、族長の懐に納まる。ビール会社は後難を恐れて払っているという。ボリビアの資源開発は、管轄の先住民族長に営業条件を話し合う必要がある。税率は、種族によって異なる。
 ビール会社は水税のほかに、地域観光振興や民芸品の販売展示会を開催。また先住民子弟の小学校も経営。政府の社会福祉事業を代行しているようなものだ。