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琉球大学=留学生受け入れ推進検討=町田教授ら3月に下調査

ニッケイ新聞 2009年1月29日付け

 九日に来伯し、調査活動をしていた琉球大学の町田宗博移民研究センター長(55)が十九日に帰国するにあたり、来社した。
 同移民研究センターは昨年八月の沖縄県人移住百年祭の機会に学術セミナーを開催するなど、積極的な活動をしている。「沖縄の方でも百年祭の新聞記事がたくさんでましたから、県民の関心が高まっている。ブラジルで県人があれだけの祭典をやったことは、沖縄県民にとっても感動を呼ぶこと。元気がでますよ」と盛大に行われた祭典を振り返った。
 今回は沖縄県の市町村史編纂に関わる調査活動として、サンパウロ市ビラ・カロン区、カーザ・ベルデや南麻州カンポ・グランデなどの同県系人集住地を回っていた。
 いったん帰国するが三月に再来伯する。今度は、ブラジルから琉球大学への留学生の受け入れ推進をする「秋季入学制度」のための調査となる。
 これは、三月二日から八日まで同大学の法文学部の浜崎盛康教授、町田教授、中村肖三学長補佐の三人が来伯し、サンパウロ大学で「琉球大学セミナー(仮称)」を開始するほか、留学の実態、日本留学希望調査、日本語学習事情、学生事情全般、大学間提携の再検討などを行うもの。
 その他、日系人が通う高校を訪問、沖縄県人会本部や同カンポ・グランデ支部でも同大学セミナーを行う予定になっている。