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茨城総会=「若い世代の台頭を」=2年後の50周年に向け

ニッケイ新聞 2009年2月4日付け

 ブラジル茨城県人会の定期総会が一月二十五日午前十時から、サンパウロ市の同会館で開催された。モジ支部、グァタパラ支部も含めて五十三人が出席し、二年後の五十周年に向けた若手主体の体制づくりが話題になった。
 先亡者への黙祷後あいさつした鈴木康夫会長は、「これまでの活動の根本方針は会員の親睦を深めること、文化活動、母県との連絡、若い会員の活動促進を目指してきた」と述べ、「今後は若い世代に台頭してもらわないといけない」と強調した。
 〇八年度事業報告として同県人会が運営している書道、水墨画、カラオケ、刻字、篆刻などの教室の活発な活動状況が報告された。会場には書道と水墨画の生徒たちの作品が掲示され、各自の上達振りがうかがえた。
 〇八年度会計報告では収入には、約四万レアルに加えて母県からの補助金百万円余りが計上され、支出は約五万レアルだった。他県人会同様、高額なIPTU(土地家屋税)が悩みの種になっており、免税交渉を市役所と継続中との報告があった。〇九年度予算は前年度とほぼ同様。
 今年度の事業計画案では、ふるさと交流研修生の小林英二さん(心臓科医)と鈴木ウララさん(歯科医)が、今月十六日から十日間、母県を訪問することが報告された。四月に敬老会、六月と十一月につくばね会報発刊。七月の県連・日本祭りには、若い会員を中心に参加準備を進めていく方針を示した。
 また、十二月の忘年会は役員、婦人部、青年部、ふるさと交流、研修生の合同によるものにする予定だ。
 青年部が活動を活発化させるための具体案を提案すれば、会として経費を負担することを執行部が決定したと、鈴木会長から報告があった。「二〇一一年の創立五十周年記念式典は青年部を中心に行う」と意気込んだ。
 その後、役員改選が行われ、新しく小林操会長、黒沢儀人第一副会長、鈴木康夫第二副会長が就任した。
 新役員の挨拶で小林会長は、「引き受けたからには、万難を排して精力的に活動する。会館改修や、にぎやかな文化活動、若い会員による五十周年式典の準備、同式典への県知事や議員の来伯を積極的に働きかける」との決意を表明した。
 午後からの新年会には約百人が出席し、ふるさと交流会の壮行式も行われ、和気あいあいとひと時を楽しんだ。