ニッケイ新聞 2009年2月6日付け
【中国新聞】自動車関連工場などで職を失った日系ブラジル人三人が二日、広島県海田町と熊野町の臨時職員に採用された。南米出身者の大量失業という荒波の中、生活再建へ一歩踏みだした。
海田町は日本語の読み書きができるブラジル人女性二人を外国人相談員と住民課の窓口補助員に採用した。
相談員となった泉洋子さん(32)は母、子ども五人と暮らす。出産で一時退職した自動車関連工場は人員削減で復帰できず、昨年末から通った呉市の食品工場の仕事も一月二十二日に失った。「言葉ができずに苦労している人に役立てるなら」と、ブラジル人夫婦の相談に応じていた。
十三日まで臨時職員を募集中の町は「外国人の申し込みは予想外だった。日本語の会話が大丈夫な人がいれば受け入れたい」と話していた。