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サンパウロ市=バイク使った窃盗続く=2件で2人死亡6人負傷=強盗殺人のケースは増加

ニッケイ新聞 2009年2月7日付け

 殺人などは減っても強盗殺人事件は増えているといわれるサンパウロ市で五日、バイクに二人乗りの強盗が絡んだ事件が二件発生し、二人死亡六人負傷と六日付伯字紙が報じた。
 テレビニュースでも報じられた事件の一件目は、サンパウロ市南部のインテルラゴスで起きたもの。
 交差点で停車中の私服軍警二人乗りのバイクを奪おうとした、やはりバイクに二人乗りの強盗に軍警の一人が発砲。この抵抗に、バイクを降りた強盗も銃を向け発砲の上、もみ合いとなり、軍警は二人とも負傷した上、傍に停車中のバイクに乗っていた修理工は、流れ弾で死亡。通りがかりのバスの乗客二人と歩行者二人が負傷した。
 犯人は二台のバイクに乗った四人組で、軍警の銃一丁を奪って逃走したが、現場には、奪われた軍警の銃と同型の銃の薬莢九発が残っていた。
 また、もう一件は、市西部のセーラサンパウロ州知事自宅にほど近い所で午後二時頃発生。一人歩きの三七歳の女性がバイクに二人乗りの賊に襲われて抵抗し、頭を撃たれて死亡したというもの。銀行から出て来たところを狙ったと思われる賊は、女性のバッグを奪って逃走したが、これなどは典型的な強盗殺人事件だ。
 六日付フォーリャ紙によれば、〇八年にサンパウロ市で発生した強盗殺人事件中、目撃証言がとれた五六件の七五%は抵抗を試みた後の殺害だという。
 一月三十一日付伯字紙によれば、〇八年の大サンパウロ市圏の強盗殺人事件は、〇七年の八二件から一二三件に五〇%の増、サンパウロ市内では六四%増。
 殺人や誘拐などの犯罪の減少傾向が続く中での増加は気掛かりだ。また、サンパウロ州全体で増加傾向にある、強盗殺人の二二・五%他、強姦五%、積荷強盗二・五%。微増の強盗事件などでは、逃げるのが容易なバイクを使った例が増加ともいう。
 警察では、強盗事件の犯人が最初から殺すつもりのケースは多くはないので、強盗に襲われたりした場合、抵抗したり口論したりしないよう呼びかけている。ただし、サルバドール市など、犯罪増加が懸念されている観光地では、私服警官に警備を依頼する例も増えていると、一月二十九日フォーリャ紙が報じてもいる。

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