ニッケイ新聞 2009年2月7日付け
南大河州連邦大学の興味深い新入生をもう一人紹介。生後間もなく失明した二〇歳のアンドレー・ヴィセンチ・ダ・シウヴァさんは、抜群の音感と、友人が読んでくれる楽譜を点字に打ち直して練習することで、ベートーベンのソナタなども弾きこなすピアニストだ。同大音楽科では八〇年代に弦、管楽器を専攻し、現在は米国でジャズ音楽家として活躍中のヴィウソン・ザテーラ氏の受入れ経験がある。
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三日付本欄既報だが、九日からサンパウロ市内の地下鉄と州都電(CPTM)、複数の市町村にまたがるバスの料金値上げ。八日までにビリェッテ・ウニコなどのカードに入金(レカルガ)すれば、入金分がなくなるまでは旧料金で乗車できるので、財布にゆとりがある人は小さな抵抗も可能…。
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小さな抵抗といえば、中央銀行が、融資を受けたい時や自動車購入などでローンを受けたい時などに参照できるよう、サイトwww.bcb.gov.brで各銀行の貸付金利を公開。不渡小切手や貸付金の返還不能者が増加し、スプレッドと呼ばれる金利差(利ざや)についての政府苦情は、問題をすり替え国民の目を逸らすためとの声もあるが、少しでも負担減を図りたい庶民や企業には貴重な情報。
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支払いシステムの問題で一月中のIPVAの支払い期限を延長していたサンパウロ州は、期日までに支払えず三%の割引なしの一括払いをした人向けに、割引分の返金を九日から開始する。有資格者は、車のドクメントとRG、CPFを持参し、ノッサ・カイシャへ。IPVAの二重払いになった場合も返金請求をすることができ、請求期間は五年。二月、三月分の支払い期日変更はなく、遅れれば日割り計算で罰金徴収となる。